手ってずっと使うし人に触れたり共通のものを使ったりするときに困るし恥ずかしいからどうにかしたい…
こんな悩みに対しての内容となります。
- 普段から手汗が気になる
- 人より手汗が多く原因を知りたい
- 手汗が多い気がして病気なのではと心配
- 自分が通常なのか気になる
これは私自身が抱えてきた悩みや不安でもありました。それもずっと1人で。
だって友達となかなかこんな話題話さないじゃないですか。
恥ずかしいし、恥を感じない仲の良い友達でも気にしてそうにないし答えなんて分からないだろう。だったら話してもなあ…
そんな中でまず病気なの?私の手汗って異常なのか?について知りたいですよね。
手汗が多い原因は緊張?病気?
手汗で悩んでいるとこれは体質なのか?何か病気?と不安になる事がありますよね。
汗が多くなる病気ってあるの?という疑問に対しての答えは多汗症です。
けれど「この症状が出たら多汗症」「このくらいの量が出たら多汗症」というものがハッキリあるわけではありません。
ただ、もしあなたがいつもと違う状況なら特定の多汗症で治療方法が変わることがあります。それは大きく分かれて3つに分類されこれは手汗に限りません。
- 気づいた頃から汗が気になる精神性多汗症
- 妊娠中や産後、更年期時期の多汗症
- 甲状腺異常、代謝異常、循環器異常などによる多汗症
一番早く気づいておきたいのは③による多汗症です。
ただ、この場合の多汗症は多くの場合全身性多汗症になる事が多いので手汗・足汗や脇など一部だけであれば他の病気の可能性は下がります。
[jin_icon_pen color=”#e9546b” size=”18px”]全身性多汗症で疑いのある病気甲状腺機能亢進症(バセドー病)、急性リウマチ、生殖器障害、糖尿病、結核など
手汗が多い病気は手掌多汗症

手掌多汗症は多汗症の一種
とビックリするかもしれませんがまず落ち着いて。
手掌多汗症(しゅしょうたかんしょう)は多汗症のひとつで読んでそのままですが手のひらにたくさん汗をかくものです。
多汗症
身体の部位が通常より多く発汗する病気
手のひらや足の裏、顔や頭そして脇の下に主に現れます。
脇の下であればワキガなど。
まず汗の原因は緊張なのか病気なのか?の疑問に多汗症と病名がついているのを見るとビックリしますが、そもそもこの多汗症は精神性発汗に分類されます。
病気ということは、じゃあ原因は何なのか?と考えますが現代ではまだ
はっきりした原因が分かっていません。
家族の誰かが同じ多汗症であれば「遺伝か…」といったんまず理解出来るかもしれませんがそんな様子がなければ「どうして自分だけ?」と納得いきませんよね
[jin_icon_pen]遺伝が関係している可能性は高いと言われています。
多汗症の原因ははっきりと分かっていませんが、これではないか?言われているのは以下のような流れです。
大脳からの刺激が何らかの原因で多く出る
自律神経のひとつである新陳代謝を上げる交感神経の働きが活発になる
汗を出すエクリン汗線に信号が送られ活動が活発になり多く汗をだす
けれどまず焦る前に本当に自分は手掌多汗症なのか、チェックしてみませんか?
というところなのですが…
あなたの手掌多汗症レベルチェックしてみよう
レベルによって一時的に市販のものでしのいで過ごせるものや病院で相談をおすすめするものが変わりますし、病院もそれぞれかかる科が違います。
次に手汗の出るレベルをチェックしてみましょう。
- 通常と言えるレベル
- 気になるなら対策をおすすめするレベル
- 日常生活に支障が出るので治療を考えるレベル
と分かれます。
レベル1
- 手や足、脇など特定の場所が汗ばんでいる気がする
- 手を繋ぐと汗をかいているのがバレるような気がして恥ずかしい
- スマホやゲーム機など数分同じものを使っているとそれがあったかくなっている
レベル2
- 手が汗ばんでいるのが見た目だけで分かる
- 手のひらが濡れているのがすぐ分かる
- 物を触った後は汗のあとがつく
- 物を触った後はそれがベタベタする
- 紙を触った後は湿っている
レベル3
- 手のひらに見える水分が滴りそうな量
- 紙を触った後は握っていないのにグシャグシャに濡れている
- 電源などを触っていて感電する
- スマホなどの指紋認証が度々反応しない
精神性なものは緊張しているとより汗が多くなったり、寝ているよりは起きている方が多く出ます。
どのレベルに当てはまったでしょうか。
「ここまでのレベルの人もいるの?」とビックリした人もいれば、
レベル2時々3かな?という私は「これ私だ!同じ人は他にもいるんだな…」と
どこかちょっとだけホッとした部分もありました。
そもそもレベル1なんて人間みんなこうなんじゃないの!?とビックリしたくらいです。
けれどレベルが分かっただけではどうしようもない!
結局は多汗症であろうがなかろうが手汗を治せればどっちでも良いかもしれない。
手汗の対策と治療法メリットとデメリット
手掌多汗症の原因は分からないのでもちろん自分で止めるということは出来ません。
じゃあどうすれば良いのか。
とにかく止めたいんですよね。気持ち悪いし恥ずかしい。人にバレたくない。
手掌多汗症を抑える・治す方法の選択肢
- 市販の汗を抑える製品を使用する
- 薬物療法
- 心理療法
- 手術(多汗症内視鏡手術)
- 電流治療(イオンフォレーシス)やボトックス注射®︎
以上のような選択肢があります。
それぞれ値段や効果が出るまでの期間、効果が続く期間や手間などが違います。
そして同じ治療法でもまだ原因がはっきり分かっていないだけあって
「誰にでもこの方法が絶対効きます」というものはありません。
④と⑤は効果を感じるのは早いし有効とは言えますが一概におすすめすることは出来ません。その理由は後ほど述べますが効果の終了と副作用です。
それぞれの治療内容は以下に続きます。
①手汗を市販の製品で治療する
一番簡単に始められる方法ですね。正直いくつ試したのか分かりません(手汗に限らず全ての身体の部位のものを含めると)
市販薬は手掌多汗症の根っこを断つことは出来ないので”治療”というよりは”対策”と言えますね。
医療関係の方は「効き目ないですよ」とバサっと切るのですが、現代の市販の製品もバカに出来ません。
開発している方達も何も効果がない物ばかり作ってても売れるはずありませんよね。
実際現在を含めずっと長くお世話になっている物もあります。
市販製品で手汗対策するメリット
- 気軽・簡単に試せる
- ネットで値段やレビューなどの情報がすぐ見れる
市販製品で手汗対策するデメリット
- 効果がない、低いものも多い
- 気に入ったものがあっても次々他の製品も気になってしまう
手軽に探せて試せるというのが一番のメリットな市販製品。
試してる人が多いのでハードルの上がる医療の粋に入る前に試してみることが出来ます。
②手汗を薬物療法で治療する
薬物療法は病院にいって処方してもらいます。
- 気づいた頃から手汗が気になる精神性多汗症→精神科
- 妊娠中や産後、更年期時期の多汗症→婦人科
- 甲状腺異常による多汗症→内科
手汗の治療に用いられる薬の例
- プロバンサイン®︎(神経遮断薬)など抗コリン作用のある薬
- アルミニウムを配合した薬剤(制汗剤)
- 抗不安剤
- 漢方薬
抗コリン剤は緑内障を治療中の方は使えない、妊娠中などの薬に気をつける必要がある方など一概に判断できないのでかかる医師に相談してみましょう。
薬物療法で手汗対策するメリット
- 医療の専門家である医師に相談出来る
- 第三者に打ち明ける事ができる
- 保険が使える場合が多い
薬物療法で手汗対策するデメリット
- 病院に通う手間がある
- 副作用が出るものもある
- 副作用などを気にして服用、使用を止めると多汗症症状が戻る例が多い
- 治療方法によっては保険が効かず全額実費になる
③手汗を心理療法で治療する
心理療法、精神安定剤、自律訓練法を全て含めて心理的にアプローチしていく治療法です。
多汗症は精神性のものなので納得の出来る治療法ですが「精神科」にかかる事に抵抗がある人もいますよね。
心理療法で手汗対策するメリット
- 医療の専門家である医師に相談出来る
- 第三者に打ち明ける事ができる
- 保険が使える場合が多い
心理療法で手汗対策するデメリット
- 病院に通う手間がある
- 副作用が出るものもある
- 副作用などを気にして服用、使用を止めると多汗症症状が戻る例が多い
- 精神安定的な薬は癖になる事がある
- 「精神科」に通うということに抵抗を感じる
④⑤手汗を手術など外科療法で治療する
手術などの外科療法には多汗症内視鏡手術やイオントフォレーシスという多汗症の箇所に電流を流すもの、患部に注射するボトックス注射などがあります。
外科療法で手汗対策するメリット
- 医療の専門家である医師に相談出来る
- 効果が一番期待出来る
- 治療が一度で済むものもある
外科療法で手汗対策するデメリット
- 費用が高額
- 副作用がある
- 一定期間で効果がなくなるものもある(繰り返し治療を受けなければならない)
手術と聞くと少し怖いし高そうだけど効果は一番高いのでは?じゃあ1度で終わるならそっちの方がお金の負担も今後悩みを抱えていく精神的負担も一番軽いのではと思いますが、副作用があるのでは一概にこれがいい!とも言い切れません。
自分の悩み、副作用を理解した上で考えてみた方が良さそうです。